二・二六事件の足跡(NO.2)
海村民にとって衝撃的な出来事でした。国家反逆の徒、
いや義に殉じた耿介の人・・・・・・。当時議論は村内を二
分しました。浅一さんは、昭和二十年九月、大赦令によ
って復権を遂げられていました。しかし、その事実は敗戦
の混乱によって殆ど世間に知られていませんでした。二
・二六事件の評価は後世の孝究に譲るとして、私達は、
心に深い傷を負われた磯部家の苦衷を察して、語られる
事の少なかった浅一さんの霊を慰める機会を窺っていま
した。幸い今回、磯部家から用地のご提供を受けたのを
好機に建碑を計画したところ、地域の多くの方々からご
賛同とご支援を賜わり、ここに鎮魂の碑を見ることがで
きました。感慨一入であります。いま碑を見上げ、「耿
介の人」磯部浅一さんを広く世間に知らしめるべき思い
を強くしています。地域の皆様の温かい心に深く感謝申
し上げます。
平成十一年十一日十五日
発起人
岡藤義昭 宮崎武雄
松田秀成 原田忠久
松山武彦 松田一寿
久保芳雄 前田 俊
末永 武 岡藤和治
伊村賢治 親族
飯田育夫 磯部 守
三宅 肇 磯部貞夫
西島 清 三宅正一
中川和行 磯部秀雄
椋木 強
みすゞさんの詩
お菓子買い
母さんに言わない
お菓子買い、
菓子屋のかどを
いくたびも、
行って、戻って、
また行って。
都ことばの
小母さまに、
一つ貰うた
しろい銭、
握って、握って
汗が出る。

